貴志祐介「新世界より」は、一度読みだすと抜けられない名作である

   

今回は名作貴志祐介さんの「新世界より」をご紹介したいと思います。

人気作家「貴志祐介」。ご存知の方も多いのではないのでしょうか。
映像化されている作品も多く、過去には月9ドラマにもなっていました。

貴志祐介映像化作品代表作

黒い家:1999年、内野聖陽・大竹しのぶ主演で映画化
防犯探偵・榎本シリーズ:第三作目「鍵のかかった部屋」にて2012年、嵐の大野智主演でドラマ化
悪の教典:2012年、伊藤英明主演で映画化

  

ファンも多い貴志祐介さん、私もその一人で「悪の教典」とエッセイ以外、すべての作品を所有しています。
(悪の教典は最初映画で観たため、小説購入の優先順位が低くなっています。でも買う予定)

そして今回は貴志祐介作品の中でもかなりの人気を占める、

新世界より

をご紹介したいと思います。

実はアニメ化やマンガ化もされている、
「新世界より」とはどんな本?

新世界よりあらすじ

1000年後の日本。人類は「呪力」と呼ばれる超能力を身に着けていた。
注連縄に囲まれた自然豊かな集落「神栖66町」では、人々はバケネズミと呼ばれる生物を使役し、平和な生活を送っていた。その町に生まれた12歳の少女・渡辺早季は、同級生たちと町の外へ出かけ、先史文明が遺した図書館の自走型端末「ミノシロモドキ」と出会う。そこから彼女たちは、1000年前の文明が崩壊した理由と、現在に至るまでの歴史を知ってしまう。
禁断の知識を得て、早季たちを取り巻く仮初めの平和は少しずつ歪んでいく。

Wikipedia より

あらすじを読んで頂ければわかるかと思いますが、「新世界より」はファンタジー小説となっております。

Wikipediaによると「サイエンス・ファンタジー作品」で 第29回日本SF大賞受賞作品 。
上下巻の2作構成書き下ろしで、文庫版は上・中・下の3冊とのこと。

因みに私は電子書籍派なので、以下の合本版を購入しました。

新世界より 全3冊合本版【電子書籍】[ 貴志祐介 ]

三冊が一つにまとまった合本版。電子書籍ならこちらがおすすめ

上下巻(または上中下巻)にわかれていることから分かるように、長編作品となっており、読書苦手な方にはこれを聞いただけで辟易してしまうかもしれませんね。
ですが、それはとてももったいないです。本当に面白く読みだすとあっという間ですよ。

   

また、「新世界より」はアニメ化やコミカライズもされております。
確かに内容的にはアニメやマンガ向きなところがあります。
活字が苦手な方にはピッタリかもしれませんね。

個人的にはやはり小説版を読んでほしいですが、、、。


主人公「渡辺早季」の手記で語られる物語

主人公は「渡辺早季(わたなべさき)」という女の子。
女の子と表記しましたが、早季が12歳、14歳、26歳の時の三部作になっています。
早季が未来に伝えるために書き留めた手記をなぞって、物語が展開していきます。

わたしが十二歳だったあの晩からは、すでに二十三年の月日が流れた。その間、本当にさまざまな出来事があった。想像だにしていなかった悲しく恐ろしい事件も。わたしがそれまで信じてきたことは、すべて、根底から覆されてしまったはずである。

「新世界より」本文から抜粋

これは「新世界より」の1章「若葉の季節」の冒頭部分の抜粋です。

この部分から分かるとおり、とんでもない大事件が起こります。
そしてそれを二度と繰り返さないために、早季は手記をしたためるのです。

舞台はおよそ1000年後の日本。
その時代に生きる人間たちには「呪力」という超能力を持っています。
早季は神栖66町という自然豊かな町でに平和に暮らしており、町は外界と町を隔てるための「八丁標(はっちょうじめ)」という注連縄で囲まれています。
悪いものが外から来ないように、そして子供たちは絶対に注連縄の外に出ないようにと大人たちにきつく教えられています。
もし出てしまうと「悪鬼」と「業魔」に追いかけられると。


いや~、めっちゃファンタジーですね。
少し読んだだけで、この先何が起こるの?「悪鬼」や「業魔」って何?
と、すごくワクワクさせられます。

何か秘密があるような、そんな雰囲気が漂っているんですよね。

何か秘密がね~


夏季キャンプでのミノシロモドキとの出会い

早季は学校の行事である夏季キャンプの為、初めて八丁標の外へ出るのですが、そこで様々なハプニングに見舞われます。

そのハプニングの発端、
いえ、これから起こる多くの惨劇の発端と言う方が正しいでしょうか。

その切っ掛けをつくってしまう「ミノシロモドキ」という生物と出会います。

また、早季と一緒に夏季キャンプに行くメンバーには
朝比奈 覚(あさひな さとる)
秋月 真理亜(あきづき まりあ)
伊東 守(いとう まもる)
青沼 瞬(あおぬま しゅん)
がおり、皆この物語における重要な登場人物です。

12歳の時の話は、それこそ仲間と共に大冒険!
皆と力を合わせ、危機を乗り越えてゆく―

そんな少年漫画のようなワクワクドキドキの物語なんです。

ミノシロモドキと出会うまでは

別にミノシロモドキ自体は悪さをしてきません。
しかし、ミノシロモドキに会うことによって、彼らは様々な秘密を知ってしまうのです。

その結果

そこから徐々に、長い時間をかけゆっくりと、悲劇に向かっていくのです。

彼らには一体どんな運命が待ち受けているのでしょうか。


人間に使役されているバケネズミ

「新世界より」には人間以外にも知能をもった種族が存在しています。

それが「バケネズミ」です。

バケネズミは真社会性を持った生物で、女王を中心としたコロニーを持って生活しています。外見は毛のないネズミに似ておりとても醜く、東アフリカ原産のハダカデバネズミの特色を受け継いでいます。

因みにハダカデバネズミの画像がこちら。

って感じで載せようと思ったんですが、フリー画像が見つからなかったので、最強フリーイラスト素材屋の「いらすとや」さんのイラストを使用させて頂きました。

ハダカデバネズミ
ハダカデバネズミ

イラストだとめっちゃ可愛いけど、本物のハダカデバネズミも意外と可愛いです。愛嬌がありなんか憎めない顔してました。

ただバケネズミは大体60cm~1mの大きさ、二本足で直立すると1.2m~1.4m。巨大なものは人間並みの身長らしい。

この見た目でそれは流石に怖いっす、、、。

またバケネズミは人の言葉が理解でき、特に頭のいいバケネズミは流暢な日本語も話せます。
そういうバケネズミは知能も人間に引けをとらず、階級社会のバケネズミコロニーでは高い階級に位置しています。
感情もあり殆ど人間と変わりません。

つまり、
見た目はネズミ、頭脳は人間。その名は「バケネズミ」
なんですよね。

またバケネズミは人間に仕えており、神栖66町ではほぼ雑用係として扱われております。呪力を持った人間を「神様」と呼び、畏怖の念を持っているようです。

しかし、実際腹の底では何を考えているやら、、、。

そんなバケネズミたちもこの物語ではとても重要な存在です。
早季たちとはどのように関わってくるのでしょうね。

是非皆さんの目で確かめてみてください。


   

以上、「新世界より」を紹介させて頂きました。

長い小説ではありますが、それを感じさせない程の面白さがあります。
世界観の設定がとても細かく、本当に作りこまれており、そういった意味でも「さすが貴志祐介」と脱帽してしまいます。

超絶上から目線^^;

次から次へと事件が起こり、そして少しずつ明かされていくこの世界の秘密。

止まらなくなるページをめくる手(まあ電子書籍で読んだんだけどな)

ぜひ読んでみて頂ければと思います。

ではでは

新世界より(中) (講談社文庫) [ 貴志 祐介 ]
新世界より(下) (講談社文庫) [ 貴志 祐介 ]